肉のセシウム検査はどのように行われているの?本当に安全?

 

国や自治体が行う肉のセシウム検査については、ゲルマニウム半導体検出器が用いられています。ゲルマニウム半導体検出器では、高精度な放射性物質の検出が可能です。また天然由来のカリウムなどの放射性物質と、人工由来のセシウムや放射性ヨウ素などの放射性物質との核種を判別でき、それぞれについてデータや数値を確認することが可能になっています。

 

またNaIシンチレーションスペクトロメータによる、放射性セシウムスクリーニングも行われています。NaIシンチレーションスペクトロメータは、ゲルマニウム半導体検出器よりも比較的安価で導入することができます。ゲルマニウム半導体検出器は、精密検査を必要とする場合に用いますが、NaIシンチレーションスペクトロメータでは簡易検査でよく使用されています。精密検査が必要かどうかをチェックする為に、用いることが多いようです。

 

NaIシンチレーションスペクトロメータで簡易チェックをする場合は、ゲルマニウム半導体検出器よりも結果にばらつきが出やすい為、問題があると認められた場合にはゲルマニウム半導体検出器でチェックするようになっています。検査方法としては、肉を細切りにして量をはかり、測定器にかけて検出を行います。

 

現在、規制の対象となる核種については、セシウム134・137・ストロンチウム90・プルトニウム・ルテニウム106とされています。ストロンチウム90・プルトニウム・ルテニウム106の検出結果は現状行っていないようです。上記3つの核種は測定に時間がかかり、大量の検査が必要な場合は検査に遅れが生じてしまうからのようです。いずれにしても、上記3つの核種が与えるレベルについては、土壌や淡水・海水などの環境から計測して線量などのデータを出し、3つの核種が食品に与えるレベルを計算して、セシウムの基準値を設定しているようです。

 

肉の検査については、豚肉や鶏肉などは各自治体によってサンプリング方法や、取り組みが異なる場合があります。牛肉については、関東甲信越や東北地方については細かい取り決めがあります。どのような方法でサンプリングや検査を行っているかは、お住まいの自治体に確認するとよいと思います。自治体によっては、小売店で売られているものを購入して検査を行うところもあれば、と畜場で確認を行うところ、農協で確認するところなど様々あるようです。

 

現在、厚生労働省による食品に含まれる放射性物質検査の結果で、確認できるのはセシウム134と137、またはその合計です。

 

現在肉のセシウム基準値は豚肉と鶏肉で100ベクレル、牛肉は2012年9月までが暫定規制値の500ベクレルが採用されています。新基準値100ベクレルが牛肉に採用されるのが2012年10月からです。牛肉については、検査結果が随時報告されているので確認して見守ることが大切だと思います。